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連載 ヘルスセクターリフォームの国際動向・8
アメリカの医療改革
著者: 清滝裕美1 長谷川敏彦2
所属機関: 1株式会社自然総研 2国立医療・病院管理研究所医療政策研究部
ページ範囲:P.869 - P.875
文献購入ページに移動第二次世界大戦後のヒル・バートン法に基づく病院施設・病床数の増加,医師数の増加,医療保険制度の拡大,保険・医療テクノロジーの進歩によってアメリカの国民医療費は急増した.国民医療費の伸びはGDPの伸びをしのぎ,国民経済における医療費の負担の大きさは既に1970年代から指摘されていた.他のOECD諸国と比べると総医療費の対GDP比は1960年以来高水準であり,特に1980年代にはいると際立った伸びを示し,1997年には14.0%に至った.他の先進国は7%から10%にとどまっている(図1).
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