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特集 成人病から生活習慣病へ
生活習慣病対策について—都道府県行政の立場から
著者: 笹井康典1
所属機関: 1大阪府環境保健部健康増進課
ページ範囲:P.120 - P.122
文献購入ページに移動「成人病」から「生活習慣病」へという報道があった際,職員の間で「禁煙をしたいが,なかなか困難だ」,「肥満が気になるので,意識して歩くようにしている」という会話が盛り上がっていた.マスコミに取り上げられ,話題性があり,多くの人が関心を持っていると感じた.
大阪府立成人病センターは昭和34年に開設された,がん,循環器疾患などの専門医療,研究機関である.わが国で初めて成人病という言葉を使用した医療機関とされており,その経緯を調べたが,そのルーツは,当時すでに行われていた厚生省主催の「成人病予防週間」という行事にあったようだ.いずれにせよ大阪府の公文書に「成人病」という言葉が初めて使用されたのは,昭和33年の成人病センター建設予算においてである.その後,成人病という言葉はがんや脳卒中,心臓病などを総称したものとして広く国民に定着した.
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