文献詳細
特集 海外の公衆衛生専門教育—日本と比較して
文献概要
本稿は,米国における公衆衛生教育,とくにその大学院教育の概略を紹介する.筆者が修士・博士課程を通じて在籍したHarvard大学のケースを提示し,日本との比較において際だっている点を述べ,論ずることとする.
米国における公衆衛生教育は,1909年に同大学医学部内にDepartment of Preventive Medicine and Hygiene(予防医学・衛生学教室)が,その後1919年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)との共同でthe Harvard-MIT School of Health Officersが創設されたことに始まる.独立大学院としてのHarvard School of Public Healthはそれを引き継ぐ形で1922年に設立された.現在,同大学院は300名に及ぶ教官,世界40力国以上からの700名余りの学生と研究者を抱える.学生,教官ともに幅広い経歴を持ち,保健医療行政官,疫学者,看護婦,歯科医,法律家,統計学者,環境科学者,工学専門家,心理学者,ソーシャルワーカーなどを擁する.医師は全体の30%程度である1).
米国における公衆衛生教育は,1909年に同大学医学部内にDepartment of Preventive Medicine and Hygiene(予防医学・衛生学教室)が,その後1919年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)との共同でthe Harvard-MIT School of Health Officersが創設されたことに始まる.独立大学院としてのHarvard School of Public Healthはそれを引き継ぐ形で1922年に設立された.現在,同大学院は300名に及ぶ教官,世界40力国以上からの700名余りの学生と研究者を抱える.学生,教官ともに幅広い経歴を持ち,保健医療行政官,疫学者,看護婦,歯科医,法律家,統計学者,環境科学者,工学専門家,心理学者,ソーシャルワーカーなどを擁する.医師は全体の30%程度である1).
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