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食品の安全性と食生活の安全
著者: 碧海酉癸
所属機関:
ページ範囲:P.466 - P.467
文献購入ページに移動私は昭和8年生まれ,65年も生きていれば当然のことで,魚によるひどい食中毒の体験が2回ほど.いわゆる「サバのいきぐされ」でのプトマイン中毒が1回,なぜか家族の中で私ひとりが当たった.2回目は伊豆半島の突端にある海の家で,鮮度抜群,味覚的にも最高の「アジのたたき」で宿泊者の大部分が被害にあった.幼児だった末娘には「猫に小判」だからと食べさせなかったのがせめてもだったが,夫と息子2人ともども激しい腹痛と発熱で休暇は台なしになった.本で調べ,どうやら好塩菌という病原性の細菌のせいらしいとわかり,新鮮だけでは保証がないのだと身をもって悟ったのであった.
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