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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生62巻7号

1998年07月発行

文献概要

特集 環境保健のトピックス

環境ホルモンの健康影響—精子への影響について

著者: 森千里1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科生体構造医学

ページ範囲:P.473 - P.477

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 環境ホルモン問題に関して書かれた『奪われし未来(Our Stolen Future)』(コルボーン,他著,1996年)は欧米をはじめ,日本でも非常に注目を浴びている.この環境ホルモン問題は,アメリカ政府や欧州諸国の政府機関が5〜6年前から最重要課題の一つとして取り組んでおり,『奪われし未来』の序文を米国ゴア副大統領が書いていることでも,この問題の重要性が認識できる.日本でも1998年になって,ようやく環境ホルモン問題に対する本格的な研究・調査が始まった.
 本稿では,環境ホルモンの定義,作用メカニズム,影響について概説し,環境ホルモンのヒトへの影響の一つとして疑われている精子数減少に関する報告を中心に述べる.最後に,この環境ホルモン問題で必要とされる日本での今後の研究と対策について筆者の意見を述べてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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