icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻2号

1999年02月発行

文献概要

特集 依存症の公衆衛生

依存症患者と家族の関係

著者: 梅野充1

所属機関: 1東京都立精神保健福祉センター

ページ範囲:P.87 - P.92

文献購入ページに移動
 精神保健の現場(保健所,保健福祉センター,保健相談所,精神保健福祉センターなど)で依存症(物質乱用,「中毒」,「嗜癖」)問題はそのまま家族問題に他ならない.少なくとも筆者の周辺ではそう捉えられているし,その点を看過して相談・治療を行おうとしている施設は見あたらない.これは「依存症の原因は家族にある」といったこととは違い,家族全体を対象として捉えた上で介入を考えない限りは有効な対策とはならないことを意味している.本稿ではまず「依存症」という言葉についてまとめた上で,東京都立精神保健福祉センター(以下,当センター)における依存症関係の相談事業(アルコール関連問題相談および薬物関連問題相談)を紹介し,この事業を通してみた依存症と家族との関係と介入について私見を示し,依存症対策として家族への対応の重要性を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら