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特集 結核とハンセン病について考える
ハンセン病対策の反省
著者: 村上國男12
所属機関: 1救世軍清瀬病院 2国立療養所多磨全生園
ページ範囲:P.148 - P.153
文献購入ページに移動誤った政策は,形式的には一握りの政策決定者によって策定されているが,世論がこれを強く支持したという事実を無視してはなならない.見方によっては世論が操作されたと考えられなくはないが,むしろ容易に操作される国民的合意(コンセンサス)が土壌としてあったと考えるべきであろう.ハンセン病対策の場合,その土壤とは公共の福祉の論理であり,弱者排除(優生思想)の論理である.
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