icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻3号

1999年03月発行

文献概要

トピックス

介護保険制度下における守秘義務

著者: 岡本悦司1

所属機関: 1近畿大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.193 - P.198

文献購入ページに移動
 2000年よりスタートする介護保険制度においては,施設サービスとともに居宅における介護サービスが重視される.居宅というプライバシーの中に,外部の複数の事業者を招きいれてサービスを受給する居宅サービス事業においては,異なった事業者間で情報を共有しチームワークを強化すると同時に,受給者のプライバシーも保護しなければならない,という二律背反を負わされる.
 介護保険制度下において,だれにどの範囲まで守秘義務が負わされるのか,裏返せば情報の共有はどの範囲まで許されるのか,また守らねばならない個人の秘密はどこまでの範囲に及ぶのか,を理解することは介護サービスに携わるすべての事業者,施設そしてケアマネジャーにとって極めて重要となる.さもなければ,受給者のプライバシーが侵害されたり,また逆に,不必要に慎重になるあまり,情報の共有が阻害され,有効なチームワークを発揮できなくなる恐れもあるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら