icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 飲酒の行動医学

ストレスと飲酒

著者: 清水新二1

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所

ページ範囲:P.252 - P.257

文献購入ページに移動
 ストレスと飲酒に関しては,電撃や拘束による計画的なストレス負荷をめぐる動物実験研究,ならびに社会生活や自然災害から無意図的に生じるストレスについて人間社会を対象にした社会的ストレス研究がある.筆者の専門は,個体としての人間を含めて動物実験研究ではないため,後者の領域の社会的ストレス研究を中心に論じることにし,本稿と関連する限りで,動物実験によるストレス研究の成果にも触れることにする.
 また「災害」はわが国におけるPTSD(post traumatic stress disorders)研究を触発した典型的な社会的ストレス状況と見なせるにもかかわらず,わが国ではこれまで災害ストレスとアルコール問題に関する研究は皆無といってよい状態にあった.最近この領域における研究にも端緒が開かれつつあることから,ストレスと飲酒問題の新しい研究として,特に「災害ストレスと飲酒」研究を紹介することにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら