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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻4号

1999年04月発行

特集 飲酒の行動医学

アルコールの健康影響

著者: 成瀬暢也1

所属機関: 1埼玉県立精神保健総合センター

ページ範囲:P.258 - P.261

文献概要

 「酒は百薬の長」といわれ,その効用は古くから伝えられてきた.実際,適量の飲酒は虚血性心疾患や脳梗塞の危険を低下させるという報告は少なくない1,2).しかし,大量の飲酒が健康に悪影響を及ぼすことも周知の事実である.その一例として,筆者の勤務する埼玉県立精神保健総合センター中毒性精神障害専門病棟に,アルコール依存症(以下,ア症)で入院した患者の身体合併症について表に示す.
 長期大量の飲酒が身体に有害であることは,ア症者が高い頻度で肝硬変をはじめとした合併症をもつことから明らかである.これら合併症の中から主なものを取り上げたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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