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連載 西生田の杜から
“書く”ということ
著者: 足立紀子1
所属機関: 1日本女子大学社会福祉学科
ページ範囲:P.278 - P.279
文献購入ページに移動1999年が明けた.そして新しい年度も始まる.なにかと変動の激しい昨年だったが,ある領域では介護保険とケアマネジャーに明け暮れたといえるほどのフィーバーぶりだったようだ.
本誌からの執筆依頼があったのは昨年11月の半ば,そろそろケアマネジャーの受講資格試験が日程に上るころで,長年の保健婦業にいったん終止符を打ち,しばし休息の後,福祉を学びはじめて3年半たった時である.私の最後の10年間が在宅ケアにかかわる仕事であったために,何かの折に書くことがあると(当然在宅ケアに関することが多いので),あたかも保健婦の仕事が在宅ケアにあるとでも言っているような受け取られ方や誤解があるようだった.そのため,組織の一員としてその職務に取り組み,保健婦として可能な限りの試みを重ねてきたつもりの私には,何かしら歯がゆさがっきまとっていた.訪問看護事業を中心として,様々な在宅ケア施策や連携システムづくりにかかわりながら,常に公衆衛生を担う職種としての自覚を忘れたことはない.
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