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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻6号

1999年06月発行

文献概要

連載 老人保健法にもとづく機能訓練事業全国実態調査報告

3.介護保険制度と機能訓練事業について

著者: 澤俊二1 亀ケ谷忠彦1 岩井浩一1 安岡利一1 大仲功一1 伊佐地隆1 大田仁史1

所属機関: 1茨城県立医療大学

ページ範囲:P.436 - P.437

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 機能訓練事業と介護保険制度の両者に基調として流れているのは,障害を持つ人々のQOLを高めること,さらには要介護者を作り出さないこと,すなわち介護予防(要介護者は介護量の軽減)の方針である.介護保険制度が充実してゆけば,これまで保健予防の柱であった機能訓練事業や訪問指導事業は必要なくなるのではないかと考えるのは早急である.要介護者を作り出さないためには,保健事業としての機能訓練事業と訪問指導事業がその役割を担い,介護を要するようになれば介護保険の種々のサービスで支える.介護予防の視点から考えるならば,多くの選択肢を市町村が持つことが必要であり,将来的には膨大な財政負担の軽減へとつながることが期待できる.
 設問21では介護保険制度に対する認識を現場のスタッフに問うた.介護保険制度との役割分担の観点から考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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