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視点
21世紀に向けての地域保健
著者: 加納尚美1
所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
ページ範囲:P.450 - P.451
文献購入ページに移動ある事実のかたわらをとおりすぎることはそんなはずではないようにたやすいだが その熱い片側にはかがんで手をふれて行け事実は不意にかつねんごろに熱い片側をもつ(新撰 石原吉郎詩集,思潮社,1979)
1995年に北京で開催された世界女性会議では,女性への暴力は人権侵害として議論され,その根絶に向けた行動綱領も採択された.女性への暴力とは,夫や恋人からの暴力,セクシュアル・ハラスメント,強姦,人身売買などを指す.こうした動きを受けて,ようやく総理府の「男女共同参画2000年プラン」にも女性への暴力根絶に向けてのガイドラインが提示されるようになった.また,前後してマスコミ報道にも「性暴力」という言葉が時折使われるようになっている.しかしながらその実態把握と具体的な対策は乏しい.そこで地域保健の視点の一つとして「性暴力」に関連する個人的な活動も含めて述べたい.
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