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特集 思春期を支える公衆衛生
思春期保健の新たな視点—問題行動の予防のために
著者: 高橋象二郎1
所属機関: 1東京都立多摩総合精神保健福祉センター
ページ範囲:P.462 - P.465
文献購入ページに移動しかし,思春期の精神保健の予防的活動は,若者の発病がもたらす経済的損失の大きさという意味からも早急な対策を講じる必要に迫られている.最近のいわゆる「キレる子」現象は,極端な攻撃性の発露が社会全体の攻撃性を反映しているという視点からも地域集団全体の精神保健対策を求めていく必要があるだろう.また,薬物関連行動をみると,学校だけでなく社会のシステムに影響を受けた,様々な要因が関与しており,その責任は学校から地域社会全体へと広がっていると考えられるだろう.
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