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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生63巻7号

1999年07月発行

文献概要

特集 思春期を支える公衆衛生

思春期を支える専門性—思春期保健相談員の役割

著者: 北村邦夫1

所属機関: 1社団法人日本家族計画協会

ページ範囲:P.470 - P.475

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 世界保健機関(WHO)リプロダクティブ・ヘルス・プログラム(1997年)の中では,リプロダクティブ・ヘルスとは,生まれてから死に至るまでの過程において,従来の健康の概念に加えて性的にwell-beingな状態を目指すものとしている.したがって,これは「生涯を通じた性と生殖に関する健康」と言い換えることもできる.中でも,性交,妊娠,避妊,中絶,出産,性感染症などリプロダクティブ・ヘルスに係る問題の多くは思春期に起こる可能性が高い.というのは,思春期が知りたいと願う情報を入手し,リプロダクティブ・ヘルス・サービスを享受する手段を持ち合わせていないからである.そのためにも,思春期からの性教育や情報提供が必要であることは言うまでもない.
 本稿では,わが国の保健所,市町村,学校など多分野において,直接,間接に思春期の子どもたちを支援している思春期保健相談員の現状とその役割などについて論じたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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