icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生64巻2号

2000年02月発行

文献概要

視点

保健と福祉の統合にあたって—21世紀に向けての地域保健

著者: 犬塚君雄1

所属機関: 1豊田市保健所

ページ範囲:P.74 - P.75

文献購入ページに移動
 地域保健法の施行,地方分権の推進,各地方公共団体が取り組む行政改革などの流れに沿って,都道府県,市町村を問わず全国的に保健部局と福祉部局の統合が進められている.わが豊田市においても中核市のメリットを生かすべく,平成11年10月より保健所と福祉事務所を統合し,保健・福祉サービスを一体的に提供する体制としたところである.筆者は愛知県職員で現在は市への派遣の身分であるが,従前から都道府県レベルでの保健と福祉の統合と,市町村レベルでのそれとは趣旨が若干異なるのではないかと考えてきた.言い換えると,直接的な住民サービス中心の市町村における保健と福祉の統合は待ったなしに進められるべきものと理解しているが,都道府県における統合には市町村ほどの必然性は感じていない.端的にいえば,都道府県における統合は,それぞれの地域でいろいろな議論を尽くして行わなければ単なるリストラに終わるのではないかと危惧している.このような観点から保健と福祉の統合にあたっての私見を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら