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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生64巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 性の公衆衛生

性のマイノリティ支援—セックスレス

著者: 長田尚夫1 矢島通孝2

所属機関: 1聖ヨゼフ病院 2聖マリアンナ医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.171 - P.174

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セックスレス
1.セックスレスとは
 決まった性的パートナーがいて,単身赴任や入院などの特殊な事情が認められないにもかかわらず,カップルの合意した性交,あるいはセクシャル・コンタクト(ペッティングやオーラルセックス,裸で抱き合って寝るなど,当人同志がセックスと考えている性行為全般)が,1カ月以上なく,その後も同じ状態が長期にわたることが予想される場合をいう.
 セックスレス・カップルを大きく分けると,「したくてもできないグループ」と「しなくてもよいグループ」とに分類できる.前者の「したくてもできない」は勃起しないとか性交時に痛みがあってセックスできないといった明らかな障害が原因となっているものである.後者の「しなくてもよい」には,飽きたから,倦怠期だから,年齢をとったから,といった理由でセックスしないタイプと,男女2人の合意でセックスを行わないタイプとがある.「したくてもできない」はどうしてもセックスできるようにしたいということで医療機関を訪れるが,「しなくてもよい」は2人揃ってセックスはなくてもよいと思っているので,問題にならず表面にでてこない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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