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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生64巻5号

2000年05月発行

文献概要

調査報告

日常生活での歩数増加に着目したウォーキング教室の降圧効果

著者: 大西郁子1 東郷直美1 内田恵美子2 松田亮三3 車谷典男3

所属機関: 1奈良県河合町保健センター 2奈良県健康づくりセンター・運動指導課 3奈良県立医科大学衛生学教室

ページ範囲:P.367 - P.371

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 最近発表されたわが国の約1万人を対象とした14年間の追跡研究結果1)でも,循環器疾患対策のためには,WHO分類などでいう高血圧を管理するだけではなく,血圧水準そのものを低く保つことの重要性が指摘されている.市町村保健センターは,循環器疾患の第1次予防として生活習慣に関する健康教育を実践しており,近年,高血圧の非薬物療法の一つ2)に位置づけられたウォーキングなどの運動療法も積極的に取り上げつつある.しかし,これまでに降圧効果を確認した研究のほとんどは,医療機関で高血圧症患者を対象に実施されたものであり,地域で,しかも保健センターが主に対象とするような軽症高血圧2)や正常高値血圧3)の者に対する運動療法の効果を検討した報告は乏しい.今回,エルゴメータなどの機器類は使用せず,日常生活での歩数増を目標としたウォーキングの降圧効果について検討したので,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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