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連載 海外レポート ニューヨーク州保健省の日常・7
ニューヨーク州のがん登録制度
著者: ホスラー晃子12
所属機関: 1ニューヨーク州保健省慢性病疫学課 2ニューヨーク州立大学公衆衛生大病院
ページ範囲:P.504 - P.506
文献購入ページに移動がんはニューヨーク州民の死亡原因第2位の疾病で,その治療法には数々の進歩が認められているのにもかかわらず,原因やリスクなどまだ科学的に解明されていない点も多い.特に環境,食品,生活習慣とがんとの関係には多くの仮説が流布しており,その分野での研究を前進させるためには,広域にまたがる一般人口を対象としたがんのデータが不可欠である.州のがん登録はこのようながんの疫学的研究に,信頼できるデータを供給できる数少ない資源であり,また州のがんに関連した公衆衛生政策の情報源として欠かせない役割を持っている.こうした重要性から,がんの登録はニューヨーク州の場合任意ではなく,公衆衛生法で定められた罰則を伴う法定登録制度となっている.
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