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連載 公衆衛生のControversy 献血のHIV陽性告知をすべきか
HIV陽性献血者への告知に賛成/HIV陽性献血者の告知に反対
著者: 霜山龍志1
所属機関: 1北海道赤十字血液センター
ページ範囲:P.510 - P.511
文献購入ページに移動献血時の検査は輸血の安全性を守るためであるから,献血者にその結果を知らせる義務はないかもしれない.しかしながら,HIVのような重要な感染症に罹患している事実を知らせないと必然的に性交渉による二次感染が起きるし,HIVの場合は無症候期からの治療が功を奏することもある.したがって,医師として公衆衛生の義務からは陽性献血者に告知するのが適切であろう.
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