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特集 公衆衛生と個人情報保護
個人情報保護とデータの利活用の調和に関する国際的動向
著者: 水嶋春朔1
所属機関: 1横浜市立大学医学部公衆衛生学講座
ページ範囲:P.548 - P.556
文献購入ページに移動個人情報は,個人に関する情報で,秘匿性のある情報や私生活情報に限定されないものである.プライバシーの概念は,「ひとりにしておいてもらう権利」(伝統的プライバシー概念)から「自己に関する情報をコントロールする権利」(現代的プライバシー概念)に変化してきているとされている.
近年の高度情報化社会における個人情報保護(プライバシー保護)の必要性が重要視され,情報化社会の進展に伴い権利意識の高揚もみられている.背景として,情報化社会におけるデータの大量・迅速な処理が可能となり,個人に関する情報が収集・蓄積・利用され,個人のプライバシーに対する脅威が高まったことが指摘される.
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