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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生64巻8号

2000年08月発行

文献概要

連載 公衆衛生のControversy 公衆衛生におけるRCT

公衆衛生の成果責任/科学(研究)と行政(政策)

著者: 久繁哲徳1

所属機関: 1徳島大学医学部衛生学

ページ範囲:P.596 - P.597

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公衆衛生の責任
 公衆衛生は住民の健康改善を進めるための実践活動である.公衆衛生従事者は,健康改善の成果を上げる責任があり,しかも,限られた資源(人,物,時間,お金)の下で,最大の健康改善を達成することが求められる.それは一方で,住民に対して,健康サービス利用のインフォームド・コンセントと,利用後の成果説明を行うことでもある.
 そのためには,問題解決を目指した意思決定,つまり無益(有害)なサービスを回避し,健康利益を最大にするサービスを選択しなければならない.健康サービスが常に有益であり危険がないというのは神話に過ぎない.国際的には,1970年代からこうした責任を果たすために,健康サービス評価の方法と基準を設定し,健康サービスの系統的な評価を行ってきた.その結果に基づき,現在,根拠に基づく保健医療(evidence-based healthcare:EBH)がグローバル・スタンダードとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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