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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生64巻8号

2000年08月発行

文献概要

調査報告

タイ・バンコク都ヘルスセンターにおける母子保健活動の現状—わが国の母子保健活動との比較検討

著者: 福田英輝1 福永冨美子2 前野さゆみ2 多田羅浩三1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座 2大阪府摂津市保健福祉部健康推進課

ページ範囲:P.598 - P.602

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 タイ国の首都であるバンコク都は,人口557万人を抱える特別行政区である.現在,バンコク都には,四つのオフィス(offices),13の部局(departments),および38の区(district offices and 2 branches of district offices)が設置されている1).バンコク都以外の75県にあるヘルスセンターおよび公立病院は,タイ国保健省の直接の管轄下にあるが,今回,紹介する都立ヘルスセンター,および都立病院は,バンコク都13部局の一つである保健局および医務局のそれぞれの管轄であり,保健省の直接の管轄ではないのが特徴である.
 バンコク都以外の75県にあるヘルスセンターは,タンポン(tambon)と呼ばれるサブディストリクト・レベルに少なくとも一つ設置されており,1997年現在9,132カ所と報告されている.当ヘルスセンターには,准看護婦(technical nurse)あるいは助産婦(midwife)が少なくとも1人常駐しているが,医師,および歯科医師は通常では常駐していない.ここでは,保健サービス,および基礎的な外来治療サービスの両方を提供している2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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