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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻1号

2001年01月発行

文献概要

特集 根拠に基づく公衆衛生の展開

ヘルスプロモーションからのアプローチ

著者: 武藤孝司1

所属機関: 1順天堂大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.33 - P.37

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 近年,臨床医学においては根拠に基づく医療(evidence-based medicine;EBM)が重視されてきており,公衆衛生でもその根拠が要求されるようになっている1).また,世界的なヘルスプロモーション注)の興隆の中で,公衆衛生がヘルスプロモーションの枠組みの中で取り組まれようとしている2).ヘルスプロモーションにおいてもEBMの影響でその根拠が問題とされてきており,ヨーロッパを中心にかなりの検討が行われている3,4).本稿の目的は,根拠に基づく公衆衛生の展開に関してヘルスプロモーションの視点からこれまでの研究成果を整理して問題点の所在を明らかにし,今後の方向を探ることにある.
 注)“Health Promotion”は通常「健康増進」,「健康づくり」と訳され,逆に「健康増進」,「健康づくり」は“Health Promotion”と英訳されるが,WHOが用いる“Health Promotion”とわが国の「健康増進」,「健康づくり」とは概念が若干異なっているため,“Health Promotion”は「ヘルスプロモーション」と訳す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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