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連載 公衆衛生のControversy 個人情報はどこまで守るべきか
個人情報の利用はその目的が妥当な限り許される/疫学の研究などにおける個人情報保護
著者: 中川秀昭1
所属機関: 1金沢医科大学公衆衛生学教室
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動15年前のことになるが,塩と高血圧に関する国際共同研究(intersalt)に参加し,また5年前にも栄養と高血圧に関する4カ国共同研究(intermap)に参加し,健康診断や栄養調査などのようなわが国で一般に行われていることに対しても,地域代表者の研究機関の倫理委員会の承認を受け,被検者一人一人にインフォームド・コンセントを取ることを求められたとき,ここまでしなければならないかと驚かされたものである.二つの研究の計画書には研究の意義と目的,方法,資料の質,被検者の利益・不利益などが詳細に検討されており,個人情報の保護がどのようにされるのか記載がされていた.
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