文献詳細
特集 青少年暴力・1
文献概要
ひきこもりが社会問題となった理由は,1989年7月東京・埼玉幼女連続殺人事件,1997年5月神戸小学生・幼女殺傷事件,1999年8月愛知ストーカー殺人事件,1999年12月京都小学生殺人事件,2000年1月新潟少女監禁事件,2000年5月西鉄バスジャック事件などの事件に端を発している.これらの事件は,連日大きく報道され,社会の関心を集めた.
事件の特徴は,いずれも,不登校,学校・職場脱落からひきこもり生活が続いていること,生活は家族,とりわけ母親に依存していること,その間に,空想,または幻想が肥大してそれが重大な犯罪行動に突出することなどで,小田はこのような事件は,従来の犯罪では理解しがたいものであるとし,「ひきこもり突発型」と表現している1).
事件の特徴は,いずれも,不登校,学校・職場脱落からひきこもり生活が続いていること,生活は家族,とりわけ母親に依存していること,その間に,空想,または幻想が肥大してそれが重大な犯罪行動に突出することなどで,小田はこのような事件は,従来の犯罪では理解しがたいものであるとし,「ひきこもり突発型」と表現している1).
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