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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻11号

2001年11月発行

文献概要

連載 公衆衛生のControversy 結核における予防内服は有用か

結核対策における化学予防は有用であり,その重要性は高まってきている/結核における予防内服は有用か

著者: 高鳥毛敏雄1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座

ページ範囲:P.842 - P.843

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結核化学予防の位置づけ
 わが国では1954年に千葉保之のPASを使った試みに,米国では同時期にLincolnによってINHを使った実践に始まる.米国では結核予防対策としてBCG接種が採用されず,化学予防に大きく依存する体系になっているため,化学予防に関する多くの研究が行われ,広く実施されている.わが国では1957年から「乳幼児で結核感染が明らかな者」に対しINHによる単独治療法を結核予防法第34条で認めたことで対策の手段となり,適応年齢は1975年に中学生,1989年に29歳未満に引き上げられ,拡大してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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