icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻12号

2001年12月発行

文献概要

連載 機能訓練事業の危機・3

介護保険下における機能訓練事業の意義—大東市の実践

著者: 山本和儀1

所属機関: 1大東地域リハビリテーション研究所

ページ範囲:P.914 - P.918

文献購入ページに移動
 介護保険制度が導入され,高齢者を中心とする保険・医療・福祉サービスのあり様は大きく変化した.その結果,利用者はもちろんのこと,サービス提供者間においても依然混乱が生じている.特に保健サービスは,介護保険制度を補完するものとして位置付けられる必要があるが,その一部は介護保険制度に踏襲されようとしている.
 その最たるものとして,機能訓練事業,訪問指導事業が挙げられる.これらの事業は老人保健法制定以来,地域リハビリテーション活動(以下,地域リハ)を推進する大きな原動力となっていたものであり,介護保険制度導入に伴い,より意義ある事業ということができる.しかしながら,多くの市町村では国の指導により事業が縮小傾向にある.このことは,事業自体が国庫補助事業であり,かつ地方財源の脆弱性,さらには市町村の事業に対する明確な指針がないことなどと相まった結果と言わざるを得ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら