icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻12号

2001年12月発行

文献概要

報告

施設入所高齢者の日常生活活動(ADL)とその変化

著者: 穐山尚子1 穐山憲2 竹内孝仁1

所属機関: 1日本医科大学附属第2病院リハビリテーション科 2神戸芸術工科大学環境デザイン学科

ページ範囲:P.925 - P.928

文献購入ページに移動
 少子高齢化とともに要介護老人の増加は深刻な社会問題となっており,介護保険制度の導入に際し高齢者の日常生活活動(以下,ADL)とそれを支える介護が注目された.在宅あるいは施設高齢者のADLに関する既存の研究において,要介護者の増加1〜3)とADL低下に対する痴呆の影響4)が報告されている.一方,痴呆高齢者におけるADLの低下と死亡率の関連も報告されている5)
 特別養護老人ホーム入所高齢者は知能を含む身体機能や日常の生活能力のみならず,経済や介護状況などの社会環境にも問題を有する脆弱な高齢者といえる.このような既に介護を受けている高齢者が大多数を占める集団を対象としたADL研究は,維持・改善を目的とした検討というよりADL低下の様態の検討といえる.われわれは施設入所高齢者におけるADLの低下に着目して3年間追跡調査し,年齢と知能レベルの影響,さらに死亡率の検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら