文献詳細
特集 地域保健の危機管理
文献概要
今年のお正月にヒットした映画のひとつに「13デイズ」という1962年10月のキューバ危機を描いた作品があったが,「危機管理」=crisis managementという考え方が一般的に定着しはじめたのは,このキューバ危機以後といわれている.この場合の危機管理は国家間の紛争が核戦争に至るのを防止するために,事前に危機回避の仕組みを作成しておく政策を意味していた.
一方,阪神・淡路大震災やO 157・腸管出血性大腸菌感染症による大規模な食中毒発生時の行政側の対応に関して,危機管理体制の不備などが指摘されたのも記憶に新しいところである.ここでいう危機管理とは震災や食中毒・感染症などの健康危機発生時に,その被害がさらに広がるのを防ぐとともに,被害者の健康障害を最小限のものに抑えるような体制を,あらかじめ作成しておくことを意味するものと考えられる.
一方,阪神・淡路大震災やO 157・腸管出血性大腸菌感染症による大規模な食中毒発生時の行政側の対応に関して,危機管理体制の不備などが指摘されたのも記憶に新しいところである.ここでいう危機管理とは震災や食中毒・感染症などの健康危機発生時に,その被害がさらに広がるのを防ぐとともに,被害者の健康障害を最小限のものに抑えるような体制を,あらかじめ作成しておくことを意味するものと考えられる.
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