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特集 地域保健の危機管理
雪印乳業製品による集団食中毒事件
著者: 中澤秀夫1 杉浦嘉宏1
所属機関: 1大阪市保健所
ページ範囲:P.167 - P.170
文献購入ページに移動今回の雪印乳業株式会社大阪工場(大阪市都島区,以下,大阪工場)で製造された「低脂肪乳」などの乳製品による食中毒(2000年6月)は,リスクマネジメントとして自主衛生管理が確立されているはずの「総合衛生管理製造過程」いわゆるHACCP(hazard analysis and critical control point,危害分析・重要管理点)の承認工場で起き,有症届出者数は近畿一円で14,780名に達し,近年,例をみない大規模食中毒事件となった.今回の事件について,大規模食中毒発生時の危機管理(crisis control)の視点から,保健所および行政機関の対応について検証する.
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