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特集 ヘルスプロモーションの実践・1
健康日本21とヘルスプロモーション
著者: 北窓隆子12
所属機関: 1厚生労働省保険局医療課医療指導監査室 2前厚生省地域保健・健康増進栄養課
ページ範囲:P.250 - P.254
文献購入ページに移動21世紀における国民健康づくり運動1)(健康日本21)は国が打ち出す中長期的な健康づくり対策の第3弾である.昭和53年に始められた第一次国民健康づくり対策および昭和63年から開始された第二次国民健康づくり対策(アクティブ80ヘルスプラン)に続く第三次国民健康づくり対策の性格を持っている.また,「健康日本21」は従来の健康づくり対策と比較して,いくつかの新しい試みが取り入れられ,運動の特徴となっている.以下にその特徴を紹介する.
まず,目標設定型の健康づくり施策である.「健康日本21」では,国レベルでの目標として,生活習慣と生活習慣病からなる9領域について70項目の目標設定を行っている.具体的な数値目標を提示したことにより,政策評価の先取りをした施策となった(「公衆衛生」64巻4号からの連載「健康日本21と自治体」参照).
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