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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻6号

2001年06月発行

文献概要

視点

子どものこころの保健対策

著者: 上林靖子1

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所児童思春期精神保健部

ページ範囲:P.402 - P.403

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 第二次大戦後,わが国の母子保健は,乳幼児,妊産婦の死亡率の改善と疾病の予防を主たる目標に,保健指導や健康診査を中心に展開し,めざましい成果を上げてきた.乳児死亡率,出生1,000対3,6という数字,乳幼児の健康診査システムは,世界に誇る実績として認められている.
 しかしながら,ことこころの保健については,まだまだ問題が山積している.この4半世紀,都市化と核家族化,少子化,女性の社会進出,高学歴化などが進行した.加えて,近年では,ひとり親家庭で育つ子どもが増加している.こうして子どもが育つ環境は世界でも例のないほど急速に変化してきた.これらの社会的変化を背景に,子どものこころの問題が続発してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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