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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 放射線被曝のアセスメント

温泉の放射線

著者: 堀内公子1

所属機関: 1大妻女子大学社会情報学部

ページ範囲:P.413 - P.416

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 19世紀の終わりに発見された放射能は自然界のいろいろなところに存在することが確認され,1903年には温泉水中のラドンの計測が行われた.温泉地域はローマの昔から,保養地として人気があった.放射能が発見されてから,温泉が健康に良いのは新しく発見された放射能という不可思議な物質のために違いないと考えられた.そうして世界各地の温泉,鉱泉で放射能を測定するという一大ブームが巻き起こった.しかし次第に冷静になって考えると放射能の高い温泉のすべてが特に優れた療養効果があるとは限らず,温泉の効果はやはりその他の要素を合わせた総合的なものであるということに落ち着いてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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