icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻7号

2001年07月発行

文献概要

視点

障害児教育とノーマライゼーション

著者: 山本尚子1

所属機関: 1浦安市役所

ページ範囲:P.482 - P.483

文献購入ページに移動
 今年4月に,浦安市で生まれ育った知的障害をもつK君が市内の県立高校に入学した.K君が生まれたのは「国連・障害者の十年」が始まって3年目の年.彼が成長した時期は,わが国が「完全参加と平等」の目標を掲げ,長期計画のもとに障害者施策を推進した時期と重なる.それは,市町村の現場,浦安市にとってもノーマライゼーションの理念を地域の中で具現化してきた過程でもある.
 市町村では,母子保健事業を通して妊娠出産から乳幼児期を通じて母子の健康保持にかかわっている.本市でも妊娠,出産の異常についてはほとんど把握され,乳幼児健診の受診率も90%以上と高いことから子どもの心身の発達・発育の異常の多くが2歳になるまでに発見されている.これらの親子には市の保健婦を核にして,療育機関の様々な専門職がかかわり,子どもの障害を親が受容するのを助け,医療やリハビリテーション・サービスを提供し,子どもの可能性を伸ばす生活環境の整備を援助している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら