文献詳細
海外事情 From Abroad
文献概要
ブルーリ潰瘍とは,摂氏42度で抗酸菌培地に増殖するMycobacterium ulcerans1〜7)を病原菌とする慢性感染症である.結核,ハンセン病に次ぐ抗酸菌感染症といわれ,近年,西アフリカや中央アフリカ1〜4),およびオーストラリア5,6)などの国々,特に熱帯,亜熱帯の湿地帯で感染が蔓延している.
ブルーリ潰瘍は,1948年にオーストラリアのMacCallumによって,抗酸菌感染症として初めて報告された8).それ以前は1897年にSir Albert Cookが報告した「大きな皮膚の潰瘍」が,これに相当すると考えられている.
ブルーリ潰瘍は,1948年にオーストラリアのMacCallumによって,抗酸菌感染症として初めて報告された8).それ以前は1897年にSir Albert Cookが報告した「大きな皮膚の潰瘍」が,これに相当すると考えられている.
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