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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生65巻7号

2001年07月発行

文献概要

海外事情 From Abroad

西アフリカ・ガーナにおけるブルーリ潰瘍の流行

著者: 福西征子1

所属機関: 1国立療養所松丘保養園 2世界保健機関ブルーリ潰瘍部門

ページ範囲:P.549 - P.553

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 ブルーリ潰瘍とは,摂氏42度で抗酸菌培地に増殖するMycobacterium ulcerans1〜7)を病原菌とする慢性感染症である.結核,ハンセン病に次ぐ抗酸菌感染症といわれ,近年,西アフリカや中央アフリカ1〜4),およびオーストラリア5,6)などの国々,特に熱帯,亜熱帯の湿地帯で感染が蔓延している.
 ブルーリ潰瘍は,1948年にオーストラリアのMacCallumによって,抗酸菌感染症として初めて報告された8).それ以前は1897年にSir Albert Cookが報告した「大きな皮膚の潰瘍」が,これに相当すると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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