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特集 精神障害者が暮らしやすい地域づくり
精神保健福祉センターの役割—市町村支援を中心にして
著者: 白澤英勝1
所属機関: 1宮城県精神保健福祉センター
ページ範囲:P.670 - P.673
文献購入ページに移動宮城県の地域精神保健福祉活動は1956年に角田保健所で始められ,1970年頃には全保健所で相談・訪問活動が行われている.1975年頃には仙南地域の市町村で保健所の巡回相談を利用しての相談・訪問活動が行われ,次第に市町村事業として取り組まれるようになった.当初,保健所は巡回相談時に保健婦が市町村に出向き,共に相談にかかわったり,必要に応じて同行訪問を行った.また,定例的な事例検討会などを開催し,市町村保健婦の技量育成を積極的に支援した.その結果,市町村単位で家族会,回復者クラブ,小規模作業所などの必要性が痛感され,これらが設置されていった.
法制度的に十分な裏付けのない段階でこのような先駆的活動が展開された要因として,保健所および市町村保健婦の精神保健福祉に対する熱意,県および市町村行政担当者の前向きな姿勢,さらには県精神保健福祉協会の積極的な支援などがあげられる.
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