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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻10号

2002年10月発行

文献概要

特集 文化と健康生態・2

生活文化の意味論—保健活動の視点から

著者: 林謙治1

所属機関: 1国立保健医療科学院

ページ範囲:P.716 - P.718

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 本稿を書くにあたって,数年前,ある講演会で聴いた挨拶の言葉が印象的であったのを思い出した.「…これからの地域保健活動に生活感覚を取り入れて…」と続く.
 ところで健康の概念は歴史的にみて「身体概念」から「心身概念」へ移行し,さらにWHOの定義のように「生活概念」を取り入れた結果,コミュニティ・ヘルスが必然的に浮上してきたことを考えると,先の「地域保健活動に生活感覚を取り入れて」のフレーズは,部分的なリフレインという気がしてくる1).地域保健活動は生活概念を内包しているので,それを取り除いてしまえば,そもそも地域に活動の主体性を置く意味がなくなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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