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文献概要
特集 文化と健康生態・2
日常生活の健康生態・3 健康生態としてのウォーキング
著者: 柴田博1
所属機関: 1桜美林大学大学院老年学
ページ範囲:P.730 - P.733
文献購入ページに移動人類が他の哺乳類から自らを差別化することができたのは,二足歩行が可能になったからである.歩行から解放された両手(前足)は,道具を作ることを覚えた.そして,両手の使用は脳に著しい刺激を与えることになり,人間は他の霊長類にも見られない,大きな大脳皮質を発達させた.
現在でも人類以外の哺乳類は,自然の一部として生息しており,人間のみが自然を自らの都合に合わせて加工し,それを利用している.それは,大脳皮質と,自由に道具や機械を利用しうる手をもっているためであるが,もともとは二足歩行によって獲得された特質と言えよう.
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