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特集 思春期の薬物乱用予防—生きる力をやしなう活動を求めて
薬物事件の弁護を通して見えること
著者: 小森榮1
所属機関: 1東京弁護士会
ページ範囲:P.96 - P.99
文献購入ページに移動私は,毎日のように首都圏の警察署で薬物乱用者と会っていますが,使う薬物の種類や使い方には,実は地域差があります.私はこうした地域差を「山の手ドラッグ」と「下町ドラッグ」というふうに呼んでいます.
東京のなかでも,荒川や浅草といった,いわゆる下町といわれるところで逮捕される人たちは,若者でも,覚せい剤を「シャブ」,「ブツ」などと呼び,しかも最初から注射使用の人が多いのです.これが「下町ドラッグ」です.
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