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『環の国』—21世紀の環境政策ビジョン
著者: 岩尾總一郎1
所属機関: 1環境省環境保健部
ページ範囲:P.146 - P.147
文献購入ページに移動さて,21世紀の環境政策は何かと問われれば,人類と人類存続の基盤たる地球との共生であるといえる.われわれは20世紀を「大量生産・大量消費・大量廃棄の社会」として経済発展させた.地球に大きな環境負荷を与えた結果が,産業公害であり,自然破壊であり,地球温暖化であった.これを改め,21世紀を「簡素で質を重視した,活力ある持続可能な社会」にすべく,環境省は「地球と共生する『環(わ)の国』日本をめざして」というスローガンを掲げた.「環の国」とは,わが国の伝統(和)に通じ,人々が協働する「環」,生態系との「環」,国際社会との「環」という意味を込めている.
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