icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 国立保健医療科学院への期待・提言

保健所長としての期待

著者: 川元孝久12

所属機関: 1鹿児島県隼人保健所 2前全国保健所長会

ページ範囲:P.157 - P.159

文献購入ページに移動
 人は共同生活をするために,家族をもち,地域に集まり,地域社会をつくり,ひいては国を形成している.このために国は,国民が生きるための各種の弊害を取り除くべく,努力をしている.これが国の責務としての行政で,国民の健康を守る行政が衛生行政である.その国民(公衆,地域住民)を「守る」衛生行政を地域で実施する機関が保健所であり,その活動を保健所活動といい,公衆衛生活動ともいっている.
 ところで,急激な人口の高齢化および出生率の低下,疾病構造(慢性疾患の増加など)の変化,住民ニーズの多様化(豊かな生活を求め),生活環境問題への住民意識の高まり(廃棄物など)などにより,保健所法が抜本改正され,平成9年に「地域保健法」(以下,法)として全面施行された.この法は新たな地域保健の目指すべき方向を,1)市町村の役割重視,2)保健所の機能強化,3)保健と医療と福祉の連携,4)マンパワーの確保と充実に求め,「ゆとり,安心,多様性のある国民生活」を目標とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら