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特集 国立保健医療科学院への期待・提言
研修派遣元からの期待—東京都
著者: 阿部弥栄子12
所属機関: 1東京都衛生局総務部 2東京都府中小金井保健所
ページ範囲:P.171 - P.173
文献購入ページに移動さて,現行の国立公衆衛生院の教育目的をみると,「公衆衛生に関する業務に従事している技術者や,これから従事しようとする技術者に対し,専門的な教育を行い,わが国の公衆衛生の向上を図ること」としている.また,専攻課程の看護コース(1年間)の目的としては「対人保健分野における公衆衛生看護の幹部技術者として必要な専門的知識,技術,技能を修得させる」とされ,3年以上の実務経験を有する者とされている.卒後教育機関として分野の異なる16の研究部門をもち,学際的・実践的であることを明確な教育方針として掲げ,60数年の伝統をもった教育・研究機関は唯一国立公衆衛生院のみである.最近では看護系の大学・大学院も多くなってきたが,「幹部技術者の育成」を明確にした教育方針は高く評価されており,各自治体の研修制度にも位置づけられたものとなっている.
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