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連載 今,改めて「公衆衛生看護」・3
公衆衛生看護の活動方法論(その3)
著者: 山崎京子1
所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
ページ範囲:P.200 - P.202
文献購入ページに移動わが国における保健婦活動は,公衆衛生看護活動として発展してきた.公衆衛生看護活動は,看護学と公衆衛生学の両方を基盤としており,看護サービスを提供するとともに公衆衛生の担い手として公衆衛生の技法を駆使して展開される.
公衆衛生の基本理念を示すものとしては,「1)環境衛生の改善,2)伝染病の予防,3)個人衛生についての教育,4)疾病の診断と治療のための医療と看護サービスの組織化,5)すべての人の健康保持のための生活水準を保障する社会制度の開発,などを行うため,組織化された共同社会の努力を通じて,a)疾病を予防し,b)生命を延長し,c)身体的・精神的健康と効率の増進をはかる科学であり技術である」というウインスロウ(1949年発表)の定義が代表的である.「組織化された共同社会の努力」とは社会構成員が協力して行う営みである.したがって,「健康障害を発生させる根源を追求し,それを根絶しつつ,健康な生活の条件を確保する」という公衆衛生の目的は社会構成員(国民・地域住民)の理解や協力がなければ達成できない.
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