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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻3号

2002年03月発行

文献概要

海外事情

ブラジルにおけるHIV/AIDS対策—世界のモデルとして

著者: 大西真由美1

所属機関: 1茨城県立医療大学

ページ範囲:P.222 - P.225

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 ブラジルで最初のAIDS患者が確認されたのは,1982年であった1).この20年間,ブラジル保健省,国際援助機関,NGOらは,積極的にHIV/AIDSに関する啓蒙・普及,予防,調査,治療,ケア活動を展開し,現在その活動は「世界のモデル」といわれている.ブラジルで展開されているHIV/AIDS対策の根底には「共生」があり,HIV/AIDS対策のポリシーおよび実際の活動の中にそれが反映されている.
 現在,ブラジルでは,抗レトロウイルス剤および妊婦へのAIDS予防薬は無料で提供されている.また,保健省,州政府,市政府,NGOが同じ基本政策の下,パートナーシップを持ちながら活動している.こういった,すべての人々と平等に共生していこうとするポリシーは,ブラジルでは10年以上前に生まれ,常に新しい問題にチャレンジし,世界をリードする対策を実践している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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