icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 これからの国際保健医療協力

国際協力における地方自治体の役割—神戸市の場合

著者: 金光清行1

所属機関: 1(財)神戸国際協力交流センター

ページ範囲:P.252 - P.255

文献購入ページに移動
 自治体の国際活動への取り組みは,親善から交流へ,そして交流から協力へという流れが認められる.自治体の国際協力が注目され,活発になったのは1980年代後半からである.
 国際都市を標榜する神戸市は,1970年に入って国際活動への積極的な取り組みを始めたが,その充実を図る方策の一つとして,1980年に神戸国際交流協会を設立した.その後地域の国際化が開発途上国への協力へと進展するのを受けて,1994年に神戸国際協力センターを設立したが,1999年に両団体を統合し,旧神戸国際協力センターを神戸国際協力交流センターに改組した.これは国際協力と交流を一体的に進める組織体制を整えるためのものであった.これによって,外務省,国際協力事業団(JICA)などの公共機関はもとより,企業,民間団体(NGO),市民など広く民間活力を活用し,地域の国際活動の調整またネットワーク化を機動的に推進することができるようになった.また,開発途上国の多様で個別なニーズに対して柔軟に対応することが可能になり,市とは独立した財団として専門的に業務を実施することにより,国際活動に関するノウハウを蓄積することもできるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら