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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 これからの国際保健医療協力

エイズ治療薬の援助と製造ライセンス問題

著者: 喜多悦子1 平川オリエ2 古賀節子2

所属機関: 1日本赤十字九州国際看護大学国際保健医療学 2日本赤十字九州国際看護大学成人看護学

ページ範囲:P.270 - P.274

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 アフリカでは,時にエボラ出血熱が流行する.また,元来この大陸になかったコレラが毎年流行し,いわゆる髄膜炎ベルトとよばれる北部アフリカ諸国では,相変わらず髄膜炎が広がる.ほとんどの国で,マラリアその他の熱帯寄生虫疾患が風土病化している1).これらは,医学的には,ウイルス,細菌,寄生虫の感染症である.アフリカ南部で猛威を振るっているAIDSの原因は,いうまでもなくHIVである.
 開発協力は東南アジアをはじめ世界各地に改善をもたらした.平均寿命は62歳となり,乳幼児死亡率は半減し,初等教育就学率も倍増した.絶対数では,最大の貧困者を抱えているものの,アジアは前進した.それに対して,アフリカはひとり開発の波から取り残され,二重三重の負担にあえいでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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