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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻8号

2002年08月発行

文献概要

日本学術会議環境保健学研究連絡委員会主催公開シンポジウム 「飲み水の危機」—安全で快適な飲み水を守るために・4

水の浄化と遺伝子の傷害

著者: 渡辺徹志1 糠谷東雄2 寺尾良保3 大江武4 若林敬二5

所属機関: 1京都薬科大学 2静岡県立大学薬学部 3静岡県立大学環境科学研究所 4京都女子大学短期大学部 5国立がんセンター研究所

ページ範囲:P.625 - P.629

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 多くの先進諸国において,がん患者数は依然上昇しつづけている.わが国も例外ではなく,がんでなくなった人数は年間29万人を超え,3人に1人ががんで命を落としている.高齢者のがん患者数は今後さらに増加すると予想されている.
 がんは遺伝子の病気であり,その発生には多くの遺伝子の変化が関与している.すなわち,正常細胞が,がん細胞に変化するためには多くの段階があり,多くの遺伝子変化の蓄積が必要である.言い換えれば,長い年月をかけて,われわれの身の周りにある多くの発がん因子が各々に作用し合って,がん発生に関与する数多くの遺伝子を少しずつ傷害しつづけた結果,がんが発生してくるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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