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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生66巻9号

2002年09月発行

文献概要

特集 文化と健康生態・1

大都市の健康生態:東京から

著者: 永見宏行1 秋山弘子1 阿部晃一1 釘本祥子2 小林陽子1 榊原幸雄1 相馬由紀子1 高橋千草1 橘とも子1 奈良部晴美1 渡邊裕司1

所属機関: 1世田谷区世田谷保健所 2世田谷区在宅サービス部

ページ範囲:P.640 - P.644

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はじめに
 経済成長期を中心に展開された人口移動は,地方から大都市への若年単身者を中心とするものであった.地方から大都市に移住した若年単身者が世帯を抱えるようになると,最初の住まいの場であった都心の木賃アパートから,郊外の団地・建売などのマイホームを求めるようになった.
 世田谷区は,関東大震災(1923年)以後,第二次世界大戦の時期を除いて1980年代まで,マイホームを求めて大量のホワイトカラーが都心から移住してくることによって発展した都心隣接住宅地である.その発展過程に応じて,自然環境はもとより,住民の生活様式やコミュニティも変遷し,それらに応じて公衆衛生の主要課題も変遷してきた.本稿では世田谷区の主要健康課題の発生要因とその解決策を,このような都市の発展過程との関係に注目して概括したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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