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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻1号

2003年01月発行

文献概要

特集 今日の学校保健

学校保健における養護教諭の役割と課題―養成の立場から

著者: 鈴木美智子1 野村弓1

所属機関: 1九州女子短期大学養護教育科

ページ範囲:P.30 - P.33

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 学校保健のなかで養護教諭の中心的な活動というのは,児童・生徒への心理的支援である.本稿ではまず,28年間中学・高校の保健室で養護教諭として勤務していた筆者の経験から1つの事例を紹介し課題について触れ,その後養護教諭の役割や,子どもへの心理支援プログラムについても言及したい.

不登校だったAさん

 筆者が不登校となったAさんに出会ったのは,1977年1月の土曜日のことであった.中1のAさんが「気持ちが悪い」と保健室に来た.冬休み中の午前・午後,2つの塾に通っていたとのことで明らかな過密生活,体調不良の様子であった.そして翌日から不登校が始まった.筆者は家庭訪問や,請われるままのカウンセリングを57回にわたって行った.しかし結局不登校は続き,保健室登校をしながら卒業した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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